- CPAラーニングで簿記3級を取るためにはどれくらい時間がかかるの?
- 簿記3級を学習するうえで注意すべきポイントは?
無料で会計・簿記を学ぶことができるCPAラーニング。
その質の高さとコンテンツの豊富さから、利用人数はますます増えてきています。
しかし、CPAラーニングは個別指導などは行なっておらず、目標の設定やモチベーション維持などの学習管理は自分で行わなければいけません。
はじめて簿記・会計を学ぶという人にとっては、なかなか腰が重いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、私がCPAラーニングを使って簿記3級を学習し、内容を実践できるようになるまでの流れ・注意していたポイントを、
- Web講義
- 問題集(基本編)
- 問題集(試験対策編)
- 模擬試験
の4ステップに分けて紹介していきます。

この記事は私の体験記がメインとなります。
CPAラーニングの特徴を知りたい!という場合は以下の記事をご覧ください。


- 日々学習に励む現役東大生。
- 学びについての情報を、とにかく学習者目線をモットーに発信しています!
最終的な到達レベル・かかった時間
CPAラーニングを使った学習の体験記に移る前に、まずは実際に私が到達することができたレベル・かかった時間について紹介します。
到達できたレベル
簿記2級の取得が最終目標だったこともあり、実際の検定試験は受験しなかったのですが、CPAラーニングを使って最終的にはこのようなレベルまで到達することができました。
- 他のネット模試を3回受験し、すべて9割以上の得点を取れるようになった
- 簿記2級の学習を問題なくスムーズに進められるようになった
かかった時間
以上のレベルまで到達するまでにかかった時間は、約60時間でした。
1日2時間ほど勉強することができていたので、期間としては1ヶ月ほどで終えることができました。
CPAラーニングを使った勉強法・注意点は?
CPAラーニングでは、以下の4つのステップで学習を進めていきます。
ここからは、これら4つのステップについて私がどのように学習を進めていたのか、という体験談について紹介していきます。
Web講義
- 何周した?:1周
- かかった時間は?:10時間弱
- 到達目標:各テーマについて、なぜそうなるのか?が分かるようになる
- ポイント:講義内の問題を実際に解けるかはこだわらない
1ステップ目のWeb講義ですが、授業動画自体は15時間ほどあります。
ですが、倍速再生ができるのでそこまでの時間はかかりませんでした。
基本2倍速で講義を聞き、問題を解くときには止める、というやり方で、10時間ほどで終えることができました。
このステップでのゴールとして、講義で扱われる各テーマについて、なぜそうなるのか?が分かるようになることを目標にしていました。
また、授業の中で問題を解く時間があるのですが、個人的にはその正答率はそこまで拘らなくてもいいと思います。
ただでさえはじめて簿記・会計について学んでいるので、ここでインプットもアウトプットも完成させようとすると負担が大きくなりすぎてしまうと感じたためです。



はじめの負担が大きすぎると挫折してしまうリスクが上がってしまうので、最初の目標は少し控えめなくらいで大丈夫です。
このステップでは理解に徹し、2ステップ目以降の問題集を解くタイミングで実際のアウトプットの完成度を高めることに徹する、というように割り切って進めていました。
ここで理解を疎かにすると、のちのち痛い目に遭うことはなんとなく予想がついていたので、次のステップに行きたい気持ちは山々でしたが、難しいと感じたテーマは何度も講義と教科書を見て確実に理解するようにしていました。



私は決算というテーマがなかなか理解できなかったので、講義を何回も見てじっくりと進めるようにしていました。
問題集(基本編)
- 何周した?:3〜4周
- かかった時間は?:20〜25時間
- 到達目標:個々のテーマについての確認問題は、正確にアウトプットできるようになる
- ポイント:なるべく解答・解説を見ずに進める。形だけを覚えるのは最終手段にする。
Web講義では、インプット、すなわち理解の部分に徹してきました。
いよいよこの基本編問題集を解く中で、個々のテーマについての問題は実際にアウトプットができるレベルまで習熟させていきました。
基本編の問題集は、個々のテーマの確認問題が約80問載っています。
私はこの基本編の問題集を3〜4周しましたが、その流れは以下のようになります。
わからない問題も教科書を参考に、自力で解答を作ることを意識する。
解ける問題・苦手な問題を分類する。
形だけを覚えるのはなるべく控える。
このような流れで、20〜30時間はかかりました。
このステップでの注意点は、安易に解答・解説を見ないことです。
解答・解説を見れば理解はできると思いますが、それはあくまでもインプットの域を出ていません。
このステップでの到達目標は、アウトプットまでできるようになることです。
1周目でも、教科書を参照しながら自分で解答を作成し、よりスピーディーに目標に到達できるように意識していました。



教科書を見ても解けない問題だけ、自分で解く前に解答・解説を見るようにしていました。
また、3周目以降では苦手な問題を集中的に解いていきますが、ここで問題の形だけを覚えるのは最終手段にしておくことをおすすめします。
「なぜそうなるのか?」を理解しない暗記は定着しづらく、応用も効きづらいためです。
CPAラーニングでふくしま先生が開講している「簿記3級問題集解説」も必要に応じて参考にしつつ、根本となる疑問を解消しながら学習を進めていくようにしましょう。



「簿記3級問題集解説」は、それぞれの問題について詳しく動画で解説をしてくれています。
Web講義だと理解できたけど、問題集では解けなくなる、ということも多かったのでかなり助けられました。
問題集(試験対策編)
- 何周した?:3〜4周
- かかった時間は?:約20時間
- 到達目標:個別テーマの問題をよりスピーディーに解けるようにしつつ、総合問題への戦闘力を身につける
- ポイント:パターン分けを意識して問題に取り組む
すでに基本編の問題集が終わり、個々のテーマについてはかなりアウトプットまでできるようになっていました。
ただ本番の試験では時間制限があり、決算の総合問題や少し変わった出題方法(穴埋めなど)もあるため、それらに対応できなければ合格は遠ざかってしまいます。
そのため、このステップではより試験で使える知識にアップグレードするために試験対策編の問題集を使っていきます。
ここでも3〜4周はしましたが、各サイクルでの流れは以下のようになります。
わからない問題についても教科書を見つつ、自力で解答を作る
解ける問題・苦手な問題を分類する
第2問・第3問はコツを掴めば一気に点が取りやすくなるので、パターン化を意識する。
基本編の問題集の進め方と同じですね。
ここでのポイントは、問題のパターン分けを頭の中に入れることです。
簿記3級の試験では、毎回問題形式が変わることはありません。
いくつかのパターンが決まっており、そのなかから試験の問題形式が決められます。
そのため、本番の試験や模試で高得点を取るためには各大問での出題パターンを覚えてしまうことが近道です。



出題パターンについては、CPAラーニングのコラムもとても参考になるのであわせてご覧ください。
模擬試験
- 何周した?:2周
- かかった時間は?:10時間弱
- 到達目標:60分の中で点数を最大化できるようになる。
- ポイント:少し難易度が易しめなので、80点は取れるように復習する
いよいよ最後の総仕上げです。
時間さえあれば、基本的に大体の問題を完答できる実力はついていました。
ですが、実際の試験では60分という厳しい時間制限があります。
ここでは、部分点を取りに行く問題と、完答を取りにいく問題の区別が上達し、60分の中で点数を最大化することが目標となります。
また、CPAラーニングの模擬試験は少し難易度が易しめです。
問題集付属のネット模試をやった後でCPAラーニングさんのネット模試をやると数字の桁数がはちゃめちゃに少なくてワァオ…ってなる
— 寝込み@ゲーム雑多 (@neKomi_rgnd) January 5, 2023
CPAラーニングの模擬試験もしや簡単だな……?????
— 深音 (@tiefton_) February 24, 2023
問題集付属のネット模試をやった後でCPAラーニングさんのネット模試をやると数字の桁数がはちゃめちゃに少なくてワァオ…ってなる
— 寝込み@ゲーム雑多 (@neKomi_rgnd) January 5, 2023
CPAラーニングの模擬試験もしや簡単だな……?????
— 深音 (@tiefton_) February 24, 2023
70点を目標に模擬試験の復習をすると本番では合格点を下回ってしまう可能性があるため、余裕を持って80点は取れるように学習していました。



他にも模試を解けるサイトはあるので、並行してそちらもできれば盤石だと思います。
まとめ
この記事では、簿記3級の学習にCPAラーニングを使ってみた体験記をまとめていきました。
CPAラーニングは、無料で全てのコンテンツを使えることが大きな魅力ですが、個別の指導などは行なってくれません。
そのため、自分で計画を立てて目標を設定し、適切な方向に自分をモチベートしていくことが、学習継続のためにとても大切になります。
私の体験記が皆さんの学習に役に立てばとても嬉しいです。
CPAラーニングはなぜ無料に使えるのか? については以下の記事をご覧ください。

