【怪しい】CPAラーニングはなぜ無料?ビジネスモデルを徹底調査

この記事の対象はこんな人
  • CPAラーニングを使ってみたいけど無料なのが不安な人
  • どうやってビジネスが成り立ってるのか知りたい人

完全無料で簿記3級、簿記2級など会計の学習ができるサイト、CPAラーニング。

無料なのに質が高い授業を受けられるということで、多くの人が使っているサービスです。

しかし、「なんで無料で使えるの?」と不安な人も多いのではないでしょうか?

ちなみに公式サイトには、

「日本の会計リテラシーを底上げしたい」という思いから始まったサービスであるため、より多くの方にご利用いただきたく無料でご提供しております。

CPAラーニング公式サイト より引用

という記載があります。

しかし、こんな一文だけでは納得できないという人も多いはず。

そこで今回は、運営会社の概要や代表取締役へのインタビューを調べ、CPAラーニングがどうして無料で提供できているのか?について詳しくまとめてみました。

この記事を書いたもーりーはこんな人
  • 日々学習に励む東大生。
  • 学びについての情報を、とにかく学習者目線をモットーに発信しています!
目次

CPAラーニングは本当に安全?運営会社を調べてみた

CPAラーニングは、CPAエクセレントパートナーズという会社によって運営されています。

この会社について調べることで、CPAラーニングの安全性について知ることができるはず。

ということで、まずは運営会社であるCPAエクセレントパートナーズの概要について調べていきます。

CPAエクセレントパートナーズの概要

運営会社であるCPAエクセレントパートナーズについてざっくりまとめると、以下のようになります。

設立2001年9月1日
従業員数178人
主な事業内容CPAラーニング
CPA会計学院
CPASS CAREER
CPAエクセレントパートナーズの概要

設立から20年以上が経っており、従業員数も200人弱と、しっかりした会社という印象です。

ちなみにCPAとは英語で公認会計士を意味するCertified Public Account の略。

つまり公認会計士に関係した事業を行なっている会社ということですね。

事業としては主に3つ手がけており、それぞれで

  • 会計初心者
  • 公認会計士試験受験者
  • 公認会計士資格取得者

という異なるターゲット層にアプローチしています。

ここからはそれぞれの事業について紹介していきますね。

CPAラーニング

みなさんご存知のCPAラーニングは、会計初心者に向けたサービスです。

「会計に興味はあるけど、詳しいことはよくわからない」

こういったターゲットに対し、完全無料で会計の基礎知識を教えるサービスとなっており、現在まで12万人を超えるユーザーが使っています。

CPA会計学院

CPA会計学院
CPA会計学院 | 公認会計士資格スクール 公認会計士試験合格者数606名・合格者占有率41.6%と多くの公認会計士を輩出。公認会計士に特化しているからこそ、受講生一人ひとりに目配りできる環境が整っております。

CPA会計学院は、公認会計士を目指す人をターゲットに、資格取得のための支援を行う予備校です。

2022年の公認会計士合格者のうち、CPA会計学院のユーザーの占める割合は40%を超えておりNo.1
業界を牽引している存在といえますね。

公認会計士は、取得までに2000〜3000時間はかかると言われている最難関資格のひとつ。

CPA会計学院は、それぞれの受講生にチューターをつけるなど丁寧な指導を行なっていることもあり、取得まではおよそ60〜80万円がかかります。

CPASS CAREER

CPASSキャリア(シーパスキャリア...
CPASSキャリア(シーパスキャリア)|会計人材の転職サポート 公認会計士をはじめとした会計人のための転職支援サービス。実務経験の長いキャリアコンサルタントと、公認会計士のサポーターが協力しながら、あなたの転職をご支援いたし...

CPASS CAREERでは、公認会計士資格取得者をターゲットに、転職サポートを行なっています。

ホームページでは、最も大切にするのは「求職者」であり、適切な職場環境を提供できない企業とは契約しないことを掲げるなど、随所で転職希望者ファーストの姿勢が感じられます。

ビジネスモデルとしては、人材紹介会社であるため求職者からお金をもらうことはありませんが、紹介先の企業から紹介料をもらって成り立っています。

ここまでのまとめ

CPAラーニングの運営会社はこんな会社!
  • 歴史と実績を持った信頼できる会社
  • 会計入門から公認会計士のキャリア支援まで、公認会計士の1から100までに携わる会社

CPAラーニングはなぜ無料なの?

ここまでで、CPAラーニングの運営会社であるCPAエクセレントパートナーズについて知ってもらうことができたかと思います。

それではここからは、なぜCPAラーニングが無料で使えるのか?

この疑問について答えていきます。

有料にしたら使ってもらえないから

これは、運営会社であるCPAエクセレントパートナーズの代表取締役、国見健介さんへのインタビュー記事に具体的な内容が載っていました。

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わかりやすく説明すると、

Youtubeやnoteなど、個人で発信することが簡単になっているなかで、専門知識を持った人の発信も増え、簿記2級レベルの内容については無料で学ぶことができるようになっています。

もーりー

こういった状況では、いくら質が高くても有料のコンテンツはなかなか見られづらいですよね。

そのため、CPAラーニングではそういった個人発信のコンテンツよりもクオリティーの高いものを、あえて先立って無料で配信することで、多くのユーザーを獲得しようというわけです。

時代の流れを追い風に、自社の強みを生かした戦略といえそうですね。

多くの人が使う、というだけで大きな価値があるから

こちらも同じインタビュー記事に記載がありました。

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無料で高いクオリティーの教材を提供することで、多くのユーザーに使ってもらうことができるサイトになれば、それだけで価値があるんです。

というのも、多くの会計人材を抱えるサイトは、企業にとってぜひとも関わりを持ちたいものになりますよね。

さらに、より高度な内容については有料で配信するなど、限定的に有料化することで、大きな売上を見込むことができるようになります。

公認会計士に興味を持つ人が増えるから

すでに示したとおり、運営会社であるCPAエクセレントパートナーズは公認会計士の1から100までに携わっている企業です。

公認会計士資格の取得を支援するCPA会計学院、公認会計士のキャリア支援を行うCPASS CAREERがその中心となる事業でしたね。

このような企業がより多くの売上を上げるにはどうすればいいか?

公認会計士を目指す人が増えれば万々歳ですよね。


そのためのコンテンツがCPAラーニングであり、流れとしては以下のようなイメージです。

STEP
会計が身近な存在になる

オンラインかつ無料で学べるCPAラーニングによって、どこか近寄りがたい印象のある会計が身近なものになります。

STEP
公認会計士を目指す人が増える

会計に興味を持つ人が増えることで、公認会計士を目指す人も増加します。

STEP
ほかの事業の売り上げが増える

運営会社の事業のひとつであるCPA会計学院は、公認会計士予備校でNo.1の合格者占有率を誇っています。
公認会計士を目指す人が増えることで、このCPA会計学院など他事業の売上が向上します。

たとえばCPA会計学院で公認会計士を目指すには、1人あたりおよそ60万〜80万円がかかります。

CPAラーニングを利用している12万人のうち、1%の1200人がCPA会計学院を選んでくれたとしたら、7〜10億円の売上増加につながります。それだけでもCPAラーニングをやる意味がありますよね。

もーりー

図で示すと以下のようになります。

CPAラーニングのビジネスモデル
CPAラーニングの仕組み

このような狙いから、CPAラーニングは無料で提供されていると考えられます。

この部分については確実なソースがなく恐縮ですが、会計を網羅する事業展開をしているからにはこういったダイナミックな戦略を構想しているのは間違いないと思います。

ちなみにですが、たとえこういった意図が背景にあったとしても、CPAラーニングは全くもってしつこい勧誘やメルマガ配信などは行なっておりません。その点は安心して利用してください。

CPAラーニングはなぜ無料なの? のまとめ

CPAラーニングはなぜ無料?理由は3つ
  • 有料にしたら使ってもらえないから
  • 多くの人が使う、というだけで大きな価値があるから
  • 公認会計士に興味を持つ人が増えるから

全体のまとめ

この記事では、無料で高クオリティの学習ができるCPAラーニングについて、

  • 運営会社の調査
  • 無料で使える理由

の2点に分けて解説をしてきました。

CPAラーニングが無料で使えるのは、個人情報が抜かれているだとか詐欺まがいのコンテンツだからだとかそういった理由ではなく、無料で配信しても運営会社にそれを上回るメリットがしっかりとあるからでした。

私たちユーザーは高クオリティの会計の学習を無料で行うことができる。
企業はユーザーに強制することなく売上を増やすことができる。

まさにWin-Winの仕組みですね。

いったん使ってみて損はないと思います。ぜひこの機会に会計を学んでみてくださいね。

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