- DuoだけだとTOEIC対策はできない?
- どのくらいの点数まで狙えるの?
- TOEICのスコアアップには他の単語帳を使ったほうがいい?
多くの英語学習者から支持されている単語帳、Duo3.0。
- 例文暗記によって、4技能全てが向上する
- “ダブりなしの実用的な例文”で頭に残りやすく質の高い単語学習ができる
こういった特徴が魅力的ですよね。
しかし、Duoのコンセプトは
実際に使われている標準的な英語を体現し、世界で通用する英語教材
であり、実用性に重点をおいた単語帳です。
TOEICの対策用に作られた単語帳ではないため、

TOEICには向いていないの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言ってしまいますが、DuoはTOEICにも使える単語帳です。
しかし、注意しなければいけない点もあることは確かです。
そこで今回は、Duoを使ってTOEIC875点に到達することができた私が、
- DuoだけでTOEICの単語は網羅できる?
- TOEIC対策にDuoを使うメリット
- Duoがおすすめの人・おすすめでない人
の3つに分けて、DuoがTOEICに有効な理由と注意点を解説していきます!
- 英語上達に励む東大生。
- TOEIC875点。900点を目指して勉強中。
- 学びについての情報を、とにかく学習者目線をモットーに発信しています!
Duoは実用性に重点をおいた単語帳。そのため、



ビジネスシーンでのスキルを問うTOEICで出てくる単語はカバーできていないんじゃない?
このように単語の網羅性について疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
そのため、まずはDuoの掲載語について、3つのポイントを説明していきます。
カバー率は高い
Duoは例文だけで2600の単語・熟語を覚えられる単語帳。
想定読者のレベルが近く、TOEIC対策用の単語帳として人気の金フレの見出し語が1500弱であることを考えると、かなりのボリュームです。
そのため、TOEIC対策用の単語帳でないとはいえかなりの単語をカバーしています。



私はDuoだけでTOEIC875点を取ることができたので、少なくとも800点はゆうに超えられる単語帳といえます。
覚えられない頻出語がある
たとえばTOEIC頻出のshipment、agendaなどの単語は、Duoには掲載されていません。
めったに出ない単語であれば文脈からの予想でもなんとかなりそうですが、頻出語となると話は別。
時間との戦いであるTOEICにおいては、頻出語を見てパッと意味が浮かばないことは命取りです。



ビジネスシーンでの頻出語が覚えられない点は、Duoの明確なデメリットといえます。
TOEICで出づらい単語も多く収録されている
「Duoは掲載語数が多いのに、TOEIC頻出語に穴がある」
ここからなんとなく予想がついていた方もいるかもしれませんが、DuoにはTOEICで出づらい単語も多く収録されています。
たとえばmortalityやbedriddenなどはTOEICではなかなか見かけない単語です。
TOEIC対策に限って言うと、こういった単語を覚えるのは効率が悪くなってしまう原因です。



スコアアップまでの時間効率の悪さはDuoのデメリットといえます。
Duoを使うメリットは?
ここまで、
- 覚えられないTOEIC頻出語がある
- TOEICで出づらい単語も多く収録されている
というDuoのデメリットを紹介してきました。



やっぱりTOEIC用の単語帳のほうがいいじゃん。
こう思うかもしれません。
でも実は、TOEICのスコアアップにつながるDuoならではのメリットが2つあるんです。
ここでは、それぞれについて説明していきます。
コロケーションの習得によりリーディング、リスニング力が上がる
こちらの記事で詳しく説明していますが、ここでは概要を説明します。
コロケーションとは、自然に感じる単語と単語の組み合わせのことです。
日本語のコロケーション例
- 電話をかける(≠発信する)
- コピーをとる(≠刷る)
英語のコロケーション例
- heavy rain(≠strong rain)
- take your time(≠have your time)
コピーを刷る、という表現でも意味は伝わりますが、コピーをとるのほうが自然に感じますよね。
こういった単語どうしの組み合わせのことをコロケーションといいます。
このコロケーションを習得することで、英語ならではの感覚が養われ、次に来る単語の予想がつくようになります。
これによってリーディングだと読解速度が上がり、リスニングだと音声にキャッチアップできるようになるというメリットがあります。



時間が命のTOEICでは、コロケーションの習得はかなり大切なポイントです。
Duoで例文暗記をすることで、このコロケーションを学ぶことができるんです。
というのも、例文暗記は、単語ひとつひとつではなく、文章丸ごとを覚えていく勉強法だからです。
文章をそのまま覚えることで、単語の意味だけでなく、セットで使われる単語や熟語も身につけることができることができます。
コロケーションの習得は、1対1で単語を学んでいく通常の単語帳ではなかなか難しいため、Duoならではのメリットといえます。



私はDuoをやりこんでから、Part7まで時間内に終わらせることができるようになりました。
楽しく覚えられる仕掛けがあり、継続しやすい
560の例文から英単語を覚えていくというコンセプトのDuo。
これらの例文には軽いストーリー性があり、楽しく進めることができます。
たとえば、Duo愛用者なら認知度100%であろう登場人物、ボブ。
怠け者でドジな人物ですが、どこかその人間臭さ、悲運さに感情移入をしてしまうキャラクターです。
Twitterでもボブはかなりの人気でした。
duoの例文
— サンタ (@Santa_3ta) October 23, 2022
ボブがジェニファーに騙される
↓
ボブとジェニファーが付き合ったり別れたりを繰り返す
↓
ボブとジェニファーが結婚する
↓
ボブがジェニファーに馬鹿呼ばわりされる
↓
ボブとジェニファーが離婚する
↓
ジェニファーが実業家と婚約する
DUOは本当におすすめ。
— リュウビ@英語独学 (@kaibara_ekiken) January 20, 2023
最初の1〜2周は正直きついけど、そこを乗り越えられればあとは無限にやり続けられる。
とにかく例文が面白い。ボブとジェニファー最高。 https://t.co/d9tDW4u7fK
duoの例文
— サンタ (@Santa_3ta) October 23, 2022
ボブがジェニファーに騙される
↓
ボブとジェニファーが付き合ったり別れたりを繰り返す
↓
ボブとジェニファーが結婚する
↓
ボブがジェニファーに馬鹿呼ばわりされる
↓
ボブとジェニファーが離婚する
↓
ジェニファーが実業家と婚約する
DUOは本当におすすめ。
— リュウビ@英語独学 (@kaibara_ekiken) January 20, 2023
最初の1〜2周は正直きついけど、そこを乗り越えられればあとは無限にやり続けられる。
とにかく例文が面白い。ボブとジェニファー最高。 https://t.co/d9tDW4u7fK
このように面白おかしいストーリーが作られており、楽しく続けられるのがDuoの大きな魅力です。



いくら効率よく学べる単語帳でも、継続できなければ意味がないですもんね。
Duoがおすすめの人・おすすめでない人
ここまで、DuoをTOEIC対策に使うメリット・デメリットを説明してきました。
いったん振り返ってみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
コロケーションの習得によってスコアアップが狙える 楽しく覚えられる仕掛けがあり、継続しやすい | 覚えられないTOEIC頻出語がある TOEICで出づらい単語も多く収録されていて、効率が悪い |
このような特徴があるため、DuoはTOEICに使えるものの、すべての人におすすめできる単語帳ではないという注意点があります。
それではここからは、Duoがおすすめな人・おすすめではない人について見ていきましょう。
Duoをおすすめする人
- TOEICのスコアアップが最終目標ではない人
- 読解スピード、リスニング力に課題を抱えている人
Duoでは例文暗記を主軸に単語を覚えていくことになるため、4技能すべてのスキルアップを目指すことができます。
そのため、あくまでもTOEICは英語力チェックの一環として位置付けており、最終的にはスピーキングやライティングも上達したい、という人にとっては、Duoを使うのはとてもおすすめです。



Duoは英語の総合力を高めるのにはぴったりの単語帳です。


また、コロケーションの習得によって読解スピード、リスニング力が上がるため、



時間内に問題を解き終わらない、、
という人にもDuoはとてもおすすめです。
Duoをおすすめしない人
- 満点近いスコアを目指す人
- 短期でのスコアアップを目指す人
TOEICは、そこまで単語力は必要な試験ではありませんが、950点〜990点を目指すのであれば問題には直接関係しない単語まで知っておく必要があります。
満点近くを目指す人にとって、そういった細かい単語が網羅されていないDuoを使うことはスコアアップにつながりづらいため、TOEICでハイスコアを取るために出版されている単語帳を使うことをおすすめします。
また、資格要件を満たすためなどの理由から、短期でのTOEICスコアアップを目指す人にもDuoはあまりおすすめではありません。
DuoはTOEICでは出づらい単語が収録され、頻出語にも少なからず穴があるなど、時間効率が悪いためです。



金フレやキクタンなど、TOEIC対策に特化した単語帳を使うことをおすすめします。
まとめ
この記事では、
- TOEIC対策にDuoは使えないの?
- ほかの単語帳を使ったほうがいい?
といった疑問に対して、
- DuoだけでTOEICの単語は網羅できる?
- TOEIC対策にDuoを使うメリット
- Duoがおすすめの人・おすすめでない人
の3つに分けて解説してきました。
目的によって差はありますが、DuoはTOEICにも使える単語帳です。
私もDuoを使って875点までスコアを伸ばすことができました。
現時点での自分の課題・目標をしっかり確認したうえで、Duoを使うかどうか決めてみてくださいね。