【センター満点東大生のバイブル】ナビゲーター世界史の特徴・使い方

世界史の参考書として人気が高いナビゲーター世界史。

しかし、

  • どんな特徴があるのかよくわからない
  • 買ってみたけど、使い方がいまので合っているか不安
  • どこまでやればいいのか分からない

こんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ナビゲーター世界史を使って受験生時代にセンター試験満点東大合格を取ることができた私が、

  • ナビゲーター世界史の特徴・レイアウト
  • おすすめの人
  • おすすめの勉強法
  • 次にやるべき参考書

の4つに分けて、レイアウトの図も交えながら解説していきます!

この記事を書いた もーりーのプロフィール
  • 日々学習に励む現役東大生。
  • 受験生時代の世界史はセンター試験満点、2次試験は40点/60点。
  • 学びについての情報を、とにかく学習者目線をモットーに発信しています!
目次

ナビゲーター世界史の特徴・レイアウト

ナビゲーター世界史には以下の3つの特徴があります。

  • わかりやすく、スピーディーに進められる
  • 網羅性が高い
  • 一冊で通史理解・単語暗記ができる

それでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

特徴①:わかりやすく、スピーディーに進められる

ナビゲーター世界史ははじめて世界史を学ぶ人が理解につまずくことなく、スピーディーに読み進められるための工夫が数多く散りばめられています。

具体的な内容としては、

各セクションごとのポイント解説

豊富な図表・写真

印象に残るコラム

の3つです。

文字だけだとわかりづらいと思うので、大まかなレイアウトを用いてそれぞれ説明していきますね。

時代と流れで覚える!世界史のレイアウト
ざっくりレイアウト

① 各セクションごとのポイント解説

ナビゲーター世界史のセクションのはじめには、ポイント解説が書かれています。
そのセクションの内容が2〜4ポイントにまとめられており、ここを読むだけである程度の内容を理解することができます。

1周目の場合でも、ポイント解説を読んで流れを掴んでから本文を読むことができるので、スラスラと読み進めることができるようになっています。

② 豊富な図表・写真

ナビゲーター世界史では、ほぼ毎ページに図表もしくは写真が載せられています。

個人的に特に嬉しかったのは地図の豊富さです。古代ギリシャや中国など、場所があやふやになりがちな部分についてはたくさんの地図を載せてくれているので、理解の助けになりました。

こういった資料を豊富に見ることができることで、文字だけではなかなか難しい通史の理解をスムーズに行うことができます。

③ 印象に残るコラム

ナビゲーター世界史には、通史の説明の中で登場したワードについて、筆者のエピソードも交えたコラムが多々登場します。

たとえば、ヘンリ8世というイギリスの国王について書いたコラムは以下のとおりです。

ヘンリ8世の顔(の絵)を見たことがありますか?顔で人を判断してはいけないのですが、何か冷酷な人物像が浮かび上がってきますね。(中略)

私もヘンリ8世と一緒に写真を撮ったことがありますが、近くに立っただけでも本当に恐ろしい気がしました。

その写真は、ロンドンの蝋人形館で撮ったものですが、、

鈴木敏彦, 『これならわかる!ナビゲーター世界史B 3 近世の始まり~19世紀の徹底理解』, P48より引用

試験に出ないんだから、コラムなんていらない

と思う方もいるかもしれませんが、個人的にはこういったコラムがあることで自然と小休憩のタイミングを取ることができ、また単語の覚えやすさにも繋がったので、結果的に続けやすかったです。

特徴②:網羅性が高い

著者である鈴木敏彦さんが冒頭で述べているように、この本は教科書の重要事項入試の頻出事項を入念に調査したうえで作られています。

そのため、ボリュームとしては合計4冊・約1000ページとなっています。

その結果、世界史の基礎〜標準レベルの用語については全くといっていいほど抜け漏れがない参考書となっており、一部の難関私立大学を除けば、ナビゲーター世界史で扱う内容で十分対策が可能です。

実際私もナビゲーター世界史のあとに暗記用の参考書や教科書を使いましたが、新しく登場する単語はほとんどありませんでした

特徴③:一冊で通史理解・単語暗記までできる

ナビゲーター世界史は、通史理解をメインの目的とした参考書です。

しかしそれだけでなく、ナビゲーター世界史は付録で単語暗記のための冊子がついています

付録と侮ることなかれ。4冊合計で約300ページとなっており、そのボリュームは市販の参考書と大差ありません。

付録の冊子までしっかり使い込むことができれば、この一冊を行った後はもう演習を行うだけで、共通テストレベルの問題で高得点を狙うことが可能です。

ここまでのまとめ

ナビゲーター世界史の特徴は以下の3つ!

  • わかりやすく、スピーディーに進められる
  • 網羅性が高い
  • 一冊で通史理解・単語暗記までできる

世界史がはじめての人も取り組みやすく、やり込めばかなりのレベルまで到達できるという柔軟性の高さが魅力の参考書!

どんな人におすすめ?

とにかく分かりやすい通史理解の参考書を探している人

  • 学校の世界史の授業に置いていかれたからなんとか追いつきたい!
  • 世界史を独学するうえで、1冊目の参考書を探している

こんな人にはナビゲーター世界史が特におすすめです。

約1000ページのボリュームを使って、とにかく分かりやすく各事項の説明をしてくれるので、ひとりで勉強するうえでとても心強い味方になることは間違いありません。

実際、私も世界史を独学するうえでナビゲーター世界史を1冊目に選んだことはとても良い選択だったと感じています。

あまりおすすめでない人は?

単語を暗記するための参考書を探している人

記事の前半で、ナビゲーター世界史の付録冊子を用いれば、単語の暗記もかなりのレベルまで到達できることを説明しました。

しかし、付録冊子にはひとつの大きな欠点があります。それは、

  • 図表や写真がいっさい使われていない

ということです。
本編ではたくさんの図表や写真が載せられているのですが、付録冊子には全く載っていないんですよね。

「それじゃあ本編で単語を覚えよう」となっても、約1000ページのボリュームがあり何周もするのには向いていませんし、空欄もないため暗記効率は下がってしまいます。

そのため、単語の暗記のみに着目して言うのであれば、ナビゲーター世界史はあまりおすすめな選択肢であるとはいえません。
もし通史はある程度理解している、という場合は他の参考書を探すのが賢明でしょう。

おすすめの勉強法

単語暗記までこれ一冊でやるべき?

本の冒頭で、著者の鈴木さんがおすすめしているのは次のような勉強法です。

  • 1周目は、用語にこだわらずにとにかく読む
  • 2周目は、因果関係などの出来事のつながりに特に注意して読む
  • 3周目以降は、用語を覚えていくことに重点を置く。

単語の暗記までナビゲーター世界史で済ませることを目標とするのであれば、これで全く問題はありません。

しかし、すでに述べたように、ナビゲーター世界史の付録冊子には図表や写真がまったく載せられていないという懸念点があります。

そのため、ナビゲーター世界史はあくまでも通史理解のための参考書、ストーリーを理解するための参考書と割り切って使い、そのあとのステップはまた別の参考書を使うのがよいと個人的には考えています。

世界史全体の勉強法についてはこの記事で解説しているので、よければ見てみてくださいね。

読み進めるうえで重要なポイント

ナビゲーター世界史を読み進めるうえで重要なポイントは2つあります。

大事なポイント2つ
  • 単語を覚えようとしない
  • ポイント解説は2度確認する

それでは、それぞれ見ていきましょう。

その①:単語を覚えようとしない

世界史の本格的な勉強ははじめてで、通史理解のためにナビゲーター世界史を使おうと思っている場合、単語を覚えようとすることはしないようにしましょう。

世界史の勉強は、ストーリーの理解→単語の暗記という流れで進めるのが鉄則です。
ストーリーの理解という土台があるからこそ、忘れづらい形で単語を暗記していくことができます。


はじめの1〜2周については、ストーリーの理解と単語の暗記のどちらも行おうとするとどちらも中途半端な状態、「二兎を追うもの一兎も得ず」の状態になりかねません。
そうならないためにも、はじめは単語の暗記にまで手を伸ばさず、ストーリーの理解に徹しましょう。

その②:ポイント解説を2度使う

ナビゲーター世界史では、ポイント解説が各セクションごとにまとまっているのですが、この内容がなかなか秀逸。コンパクトに重要事項がまとまっています。
そのため、読み進める中でポイント解説を2度使っていく方法がおすすめです。

たとえば、大航海時代のセクションのポイントである以下の文章。

「大航海時代」はヨーロッパの封建社会を徹底的に解体し、また、ヨーロッパ中心の世界を確立する第一歩ともなった。

鈴木敏彦, 『これならわかる!ナビゲーター世界史B 3 近世の始まり~19世紀の徹底理解』, P5より引用

これを見たときに、本文を読む前は

  • なぜ大航海時代がヨーロッパの封建社会を解体したのだろう?
  • ヨーロッパ中心の世界とどう繋がるんだろう?

このような「なぜ?」を持つように意識してください。

そしてセクション全体を読み、「なぜ?」が解消されたらもう一度ポイント解説に戻ります。そして、

  • 大航海時代は3つの革命に影響を及ぼしたから。3つの革命とは〜〜

というように、1回見たときに抱いた「なぜ?」に自分で答えられることを確認したら、次のセクションに移りましょう。
こう進めていくことで、アウトプットも挟みながらストーリー理解をすることができるため、とても効果的です。

次にやるべき参考書

ナビゲーター世界史はストーリー理解のために使い、単語暗記は別の参考書で行うことが効果的だと先ほど書きました。

それではナビゲーター世界史を2周、ないしは3周し、ストーリーを理解したあとはどの参考書を使うべきか?


私は時代と流れで覚える!世界史B用語をおすすめします。というのも、

  • ナビゲーター世界史と単語のレベルがほぼ同じ
  • ストーリーの中で単語を覚えられる
  • 図表や写真が豊富なので、頭に残りやすい

この3つの魅力がある参考書であり、ナビゲーター世界史のネクストステップの参考書にふさわしいといえるためです。

まとめ

この記事では、世界史の学習で人気が高いナビゲーター世界史について、

  • ナビゲーター世界史の特徴・レイアウト
  • おすすめの人・おすすめでない人
  • おすすめの勉強法
  • 次にやるべき参考書

をまとめてきました。

ナビゲーター世界史は通史理解のしやすさに大きな魅力がある参考書であり、1冊目の参考書としてとてもおすすめです。


その魅力を最大限活かし、世界史の最初の関門である通史理解を乗り越えていきましょう!

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