【現役東大生が解説】世界史を効率的に勉強するために!差がつくポイント3選

世界史は、知識が完成してくると得点源にしやすく、受験後も役立つ総合的な教養が身につくなど様々なメリットがある科目です。

しかし一方で、学習範囲は膨大で、合格点を取れるようになるまでにはかなりの時間がかかるのもまた事実。

効率的な学習方法を知っていないとより多くの時間を費やすことになり、ほかの科目に割く時間が減ってしまうリスクがあります。

もーりー

せっかく世界史で点が取れるようになっても、他の科目で点が伸ばせないと効果が薄れちゃいますよね。

そこでこの記事では、世界史を効率的に学習するためのポイントを

  • 学習の流れを知る
  • 力技で暗記しようとしない
  • 先入観を持たない

の3つにわけて説明していきます。

この記事を書いた もーりーのプロフィール
  • 日々学習に励む現役東大生。
  • 受験生時代の世界史はセンター試験満点、2次試験は40点/60点。
  • 学びについての情報を、とにかく学習者目線をモットーに発信しています!
目次

ポイント① 効率的な学習の流れを知る

  • まず一問一答から世界史の勉強を始めようと思っている
  • 手始めに教科書を読んでみている

こんな方は要注意!

効率的に単語を覚えるための流れを知らないと、大幅なタイムロスにつながってしまいます。

詳しいことはこちらの記事で説明していますが、世界史の効率的な学習の流れは以下の4ステップからなります。

STEP
通史を学習し、流れを理解する
STEP
単語を覚える
STEP
教科書を読む
STEP
問題演習を行う

まずは流れを理解して、しっかりとした骨組みを作り上げます。

そのあとに単語暗記用の参考書を使って肉付けをし、問題演習でアウトプットをしていくイメージです。

教科書については必須ではありませんが、表現の宝庫であり、入試問題の多くが準拠していることもあるため、このステップを踏むことで得点力が上がることは間違いありません。


特に、志望校で論述問題が出される人はほぼマストでやるべきでしょう。

とにかく覚えておいてほしいのは、

世界史は流れが先、単語はそのあと!

これに尽きます。
コレを意識しているだけでも、格段に学習効率が上がります。

ぜひとも今後の学習に活かしてみてくださいね。

もーりー

流れの4ステップについては、より詳しい内容を以下の記事でまとめています。

ポイント② 力技・語呂合わせでの暗記は最終手段

  • よく理解できていない単語も、何周もすれば覚えられる
  • 覚えづらい単語は、語呂合わせでなんとか頭に入れよう

こう考えている方は要注意です。

単語を呪文のように覚えようとしたり、語呂合わせに頼り過ぎたりすると、学習効率が下がってしまいます。

どちらも短期的には効果があるかもしれませんが、その用語の本質的な理解と結びつきづらいため、しばらくすると忘れてしまうからです。

もーりー

定期テストで詰め込んだ単語がなかなか定着しないのと同じ理由です。

世界史を学習する際は、それぞれの出来事や思想などの背景やエピソードを理解し、それぞれの単語をストーリーのなかで関連づけながら覚えていくことが基本です。

これによって、長期的に忘れづらい暗記をしていくことができるようになります。

しかし、

もーりー

理屈はわかるけど、教科書や参考書だけだとなかなか詳しいことまでわからないよ。

こういう方も多くいるでしょう。

本を出版するとなると、ページに限りがあるため、どうしても情報を削ぎ落とさなければいけなくなり、詳細なエピソードが省かれてしまいがちです。

そのため、Webサイトを併用しながら学習するのがおすすめです。

通史理解に特におすすめなのが、「みんなの世界史」と「世界史講義録」の2つです。

どちらも約100万文字の情報量で詳しく解説しており、それぞれの用語の背景やエピソードを知るにはもってこいのサイトです。

世界史を学習するなかで、難しいなと感じるテーマについてはぜひ参考にしてみてください。

ポイント③ 先入観を持たない

世界史を学習するうえで厄介なのが、それぞれの出来事への先入観です。

情報に溢れている現在では、なるべく情報をコンパクトに、単純化して伝えようとする傾向にあります。

歴史においても、なるべくわかりやすく伝えるために単純化された情報が広まりがちです。

しかし世界史においては、こういった単純化に基づく先入観は、物事を一方向から見ることになり、誤った理解につながってしまいます。

例として、中世ヨーロッパという時代への先入観を以下で説明します。

例① 中世ヨーロッパ=暗黒時代?

世界史でありがちな先入観が、この中世ヨーロッパ=暗黒時代というイメージです。

繁栄を誇った古代ローマが4〜5世紀に衰退したことに伴い、西ヨーロッパの人口動態・文化・経済が悪化し、それは近世になるまで改善することはなかったという主張です。

もーりー

ざっくりいうと、見習うべき古代、批判すべき中世という歴史の見方のことです。

しかし、これは14〜16世紀のルネサンスや、17世紀以後の啓蒙主義時代の人々が、自分たちの主張を正当化するために持ち出したものに過ぎません。

現在では、農業技術や商業活動の発展が見られ、都市や大学が成立するなど中世の歴史的意義が認められていますが、中世=暗黒時代という単純化された先入観はなかなか払拭されないままとなっています。

こういった先入観を一度強く持ってしまうと、それを否定する情報に目を向けることが難しくなってしまいます。

もーりー

自己正当化バイアスというやつですね。

誤った歴史認識を正すことができず、結果として学習効率が下がってしまうので、世界史を効率よく進めるためにはなるべく多くの視点から物事を見ることがとても大切になります。

まとめ

この記事では、世界史を効率的に学習するためのポイントを、

  • 学習の流れを知る
  • 力技で暗記しようとしない
  • 先入観を持たない

の3つに分けて紹介してきました。

世界史は、完成までに300〜500時間はかかると言われている科目。

学習を効率化し、1割でもかける時間を減らすことができれば、30〜50時間も他の科目に時間を割くことができるようになります。

もーりー

過去問で考えると、これだけの時間があれば10〜15回分は解けるので、かなり差がつきますよね。

世界史の効率化は、合格のためのカギとなるポイントです。

この記事で紹介したことを組み込んで、進め方をカスタマイズしてみてくださいね。

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